一、清元 「三 社 祭」 |
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弥生なかばの花の雲
鐘は上野か浅草の
三社まつりの氏子中
そなた思えば七里が灘をのう
命ちゃ捨貝きたものなしかえ
もどろうよ捨貝来たもの
命ちゃ命ちゃ捨貝きたものなしかえ
もどろうよササ何としょか
どしょかいな
ついてくりゃんな八幡鐘よ
可愛いお人の人の目をさます
お人の人の可愛い可愛い
お人の人の目をさます
ササ何としょかどしょかいな
帰りましょ 待たしゃんせ
憎くや烏がなくわいな
早い手玉や品玉の
品よく結ぶ玉だすき
かけて思いの玉くしげ
開けて悔しき玉手箱
かよう玉鉾玉松風の
もとはざざんざで
うたえや うたえや
浮かれ烏のうば玉や
うややれ やれやれ
そうだぞ そうだぞ
声ごえに
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浄るり |
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鳴 物 |
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京華・柚花
あおば・雪乃 |
小蝶・金太
二郎・菊弥 |
三味線 |
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たまね |
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一、清元 「雛 の 宵」 |
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たれが貢の数に積む
それは花のしめやかなる
また此君と名づけしは
霜をもしのぎ雪にも折れず
雲井にしげる千代の影
しおらしや
弥生は雛の妹背中
女雛男雛とならべて置て
縁しうれしき踊花
おみなえし
宵の約束小萩がもとで
尾花招げばいとすすき
通う心の百夜草
こちゃこちゃ真実いとしらし
そうぢゃいな
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立 方 |
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浄るり |
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たまね・菊弥
京華・柚花
あおば・雪乃 |
清丸・小ひろ |
三味線 |
小菊・小吉 |
後 見 |
鳴 物 |
小蝶 |
もとめ・金太
二郎・二三恵 |
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目 次 |
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