白扇の末広がりの末かけて
かたきちぎりの銀かなめ
かがやくかげに松が枝の
葉色もまさる深みどり
立ちよる庭の池すみて
浪風たたぬ水の面
うらやましいではないかいな
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さあさ寄ったり見たり
吹いたり評判の玉屋玉屋
あきのう品は八百八町
毎日ひにちお手あそび
子供衆よせて辻つじで
お目に掛値のない代物を
お求めなされとたどりくる
伊豆と相模はいよ国むかい
はしをかきょやれ船橋を
橋の上なる六十六部がおっこちた
おいは流るるしゃくじょうは沈む
なかのほとけがかめおよぎ
ころもの袖のほころびも
かまやせぬ
いともかしこきみ代に住む
江戸のめぐみぞありがたき
浄るり |
菊弥・柚花 |
三味線 |
小菊・たまね |
鳴物 |
京華・小ひ奈 |
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花のかんざしだらりの帯
事始めのごあいさつ
福玉うれし紅と白
四季おりおりの楽しみや
辰巳稲荷に願かける
今晩は おおきに
いざ見にごんせ東山
たのしおすえ京の町
よいやさ春を呼ぶ
花見小路のにぎわいに
色香あらそう舞扇
今晩は おおきに
立方 |
菊弥・京華・小ひ奈・柚花 |
後見 |
小蝶 |
唄 |
清丸・小ひろ |
三味線 |
大和左幸・金太 |
鳴物 |
もとめ・二郎・二三恵・たまね |
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