「やまがた舞子を育てる会」発表会


第四十三回 やまがた舞子を育てる会 発表会

日時

平成30年8月31日 金曜日


場所

ホテルメトロポリタン山形 (山形市香澄町)


主催

やまがた舞子を育てる会
山形芸妓育成支援協議会


次第

  • 開会
  • 挨拶
  • 発表
    • 「外郎売」
    • 「舞子獅子」
    • 「フィナーレ」
  • 研修費贈呈
  • 乾杯
  • 祝宴
  • お開き

演目

「伝承の夕べ」は平成九年八月の第一回より、一度も休むことなく毎年二回開催し、今回で四十三回目を数えます。この度は、清元美多郎構成・演出・藤間蝶振付による演目でございます。

「外郎売」

たまくしげ扇のかなめ末広く
くるわのいせいぞたぐいなき
春の景色のととのえば
早口なれてうるわしく

富士の香匂う紋どころ
系図正しき御家なり

そもそも妙薬のこのいわれ
むかし陳の国の唐人
是を深く秘め置きて

名にひびいたる十八番
十八年の天津風
せくなせきゃるな早口づくし

写真:外郎売
女外郎売 小雪
後見 ことり
菊弥
三味線 美ゆき
 
藤舎推峰
金太
太鼓 二郎

外郎売の初演は享保三年(一七一八)正月、江戸森田座で上演。
「外郎」とは、口や喉に効能がある丸薬のことで、外郎を演じたのは、台詞術に優れ、本作のみどころである長台詞を得意とした二世市川團十郎です。歌舞伎十八番に選定されました後、上演が途絶えていましたが、大正十一年(一九二二)九月、帝国劇場で十世市川團十郎が、所作事の様式で復活上演、さらに昭和十五年(一九四〇)五月、東京歌舞伎座で九世市川海老蔵(後の十一世團十郎)襲名の折「歌舞伎十八番の内、外郎売」と題して上演しました。さらに昭和五十五年(一九八〇)五月、十二世團十郎が荒事味をより強くした華やかな一幕となる改訂台本で上演を重ね、現海老蔵へ伝へられています。

「舞子獅子」

梅は匂いよ 桜は花よ
いろは匂えど咲き競う
咲いた桜も一ト夜の風に
ちらりほらりとちりぬるを
我が世たれそつねならむ
ういの奥山今日こえて
あさき夢みし酔もせず

梅は咲いたか桜はまだかいな
柳なよなよ風次第
山吹きゃ浮気で色ばっかりしょんがいな

獅子にそいてやたわむれ遊ぶ
牡丹にあらぬ四季咲きの
華咲き競う喜見城
実に全盛の有様は
今は昔となりにけり

写真:舞子獅子
立方 志乃・ことり・あやめ
こづえ・すみれ・ぼたん
大和左京
美ゆき・菜乃葉
三味線 大和左京
菊弥・雪路
 
藤舎推峰
金太
太鼓 二郎
「フィナーレ」

あすは桧に あすなろう
あすは桧に あすなろう
あすは桧に あすなろう
あすなろう

写真:フィナーレ
立方 志乃・ことり・あやめ
こづえ・小雪・すみれ
ぼたん
大和左京
美ゆき・菜乃葉
三味線 大和左京
菊弥・雪路
 
藤舎推峰
金太
太鼓 二郎

 
振り付け 藤間 蝶
構成・演出 清元 美多郎
 

フォトギャラリー

写真:外郎売 写真:舞子獅子 写真:フィナーレ 写真:フィナーレ 写真:囃子方