日時
平成27年2月27日 金曜日
場所
揚妻 (山形市緑町)
演目
一、長唄「黒髪」
黒髪の
結ばれたる 思いには
解けて寝た夜の まくらとて
ひとりぬる夜の 仇まくら
袖は片敷く 妻じゃとて
ぐちな女子の 心も知らず
しんと更けたる 鐘の声
夕べの夢の 今朝さめて
床しなつかし やるせなや
つもると知らで つもる白雪
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天明四年(一七八四年)、今から二三一年前に江戸、中村座にての芝居、大商小島の二番に使われためりやすが原曲と伝われています。
伊豆の国の伊藤祐親の娘、辰姫が源頼朝との恋を北条政子に譲り、一人髪を梳きながら愛しき人への断ちがたい思いと嫉妬の念にかられ思い悩むという話です。
今回は、舞子が舞う黒髪ですので、娘心を切なく愛らしい振り付けとなっております。
二、ほうずき市
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あれが欲しいと肩よせて
さす指の先 人形焼
明かりまぶしいほおずき市に
映える笑顔の愛らしさ
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「たけくらべ」の美登利、信如のような少年少女の浅草仲見世でのほのぼのとした若い二人の恋模様です。
三、川風
川風につい誘われて涼み般
文句もいつか口舌して
粋いな簾の風の音に
漏れてきこゆる忍ひ駒
意気な世界に照る月中を
流るる墨田川
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江戸の夏の風景で、墨田川に涼み般での川遊びを小唄にのせて意気な世界へ誘います。
四、舞子の四季
春は霞城の 桜花
お堀にうつる ぼんぼりも
愛ゆらしさの 若桜
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今日も賑わう 花小路
紅花染めに サクランボ
実り豊かな 山形へ
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やまがた舞子のためのオリジナル曲です。山形の四季を情緒豊かに唄われております。
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