日時
平成26年8月29日 金曜日
場所
ホテルメトロポリタン山形 (山形市香澄町)
主催
やまがた舞子を育てる会
山形芸妓育成支援協議会
次第
- 開会
- 挨拶
- 発表
- 大和楽 上・序の舞
- 大和楽 中・田植
- 大和楽 下・江戸祭
- 山形風流
- 研修費贈呈
- 記念品贈呈
- 乾杯
- お開き
演目
大和楽 「上・序の舞」
春の風は 天にそよぎ
花の香は 地に満ちて
空七色に 明けそむる
人の世の運命は 扇の裏おもて
悲しみも 喜びも
恋も 涙も
背中合わせの 舞扇
果てしなき
絵筆の道は 厳しくも
心さやかに 歩むべし
いま妄執の 雲晴れて
光まばゆき 花のあけぼの
光まばゆき 花のあけぼの
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昭和五十九年に萩原雪夫の作詞、大和久満の作曲により創られた新しい作品であり、題材は名画「序の舞」とその作者上村松園です。
本日上演の舞台には、名画「序の舞」の如く、まるで作者松園自身が背負った人生の苦境の果てに到達した境地のようなものが鮮明に表現され、
さらには大和楽の美しい旋律も相俟って、見事に松園の世界が舞踊作品として甦ります。
大和楽 「中・田植」
水ぬるむ五月の空も晴れ渡り
小田のたおやめ手に早苗
拍子そろえて唄面白く植えわたす
いそしみの力に実る秋の田を
黄金浪うつ長月に
拍子そろえて唄面白く刈りわたす
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この曲の作詞並びに作曲は大和楽の創始者、大倉喜七郎氏によるもので、昭和十二年二月の作品です。
唄の構成は、本来六番まであり、唄のメロディーは各コーラスとも同じでありますが、三味線の調子が本調子、二上り、三下り、六下り、
一下り低音という具合に本調子の本手に加え、六重奏にしてあり、本調子の本手を助ける替手の変化がよくマッチしています。
曲の内容は、春、菅の笠をかぶった娘達が唄を歌いながら、早苗を植え始め、梅雨時期が過ぎ、田草取りをし、やがて秋風の頃、
黄金色に育った稲を刈るまでの田舎の風景を唄ったものです。
大和楽 「下・江戸祭」
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江戸の祭りは八百八丁
霞む屋台の遠囃子
仇な結綿 横丁の小町
襟に鹿の子の恋模様
エゝ卑けやひけ卑け花笠小笠
木槍り手児舞男まげ
渡るみこしの色ぞろえ
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作詞は長田幹彦氏、作曲は岸上きみ氏によるもので、江戸八百八丁の祭りをテーマにした三下りの小曲であります。
祭りの艶やかな男髷に揃いの衣装をきりりとつけた手古舞の芸者衆が行き、屋台や練り物が囃子の音、三味の音を隅田の川にひびかせながら町々を練りまわり、
祭りの提灯がゆらゆら揺れるそんな情景が目に浮かぶ曲であります。
山形風流
春
春の山形 花の里
可愛らしさの 若ざくら
恋はつぼみの さくら狩り
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夏
夏の山形 紅の花
七日街まち 人の波
花笠まつり 踊りやんせ
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秋
秋のみちのく 山深み
色のさまざま 移りゆく
みのり豊かな 山形へ
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冬
冬の山寺 五大堂
雪の樹氷の蔵王山
山形よいとこ 来てけらしょ
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立方 |
小はな・菜乃葉・紗弥・櫻子 志乃・いち葉・ことり・あやめ |
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山形の四季を唄にして清元美多郎師匠と小蝶師匠、お二方の作品であります。
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