日時
平成26年2月26日 水曜日
場所
亀松閣 (山形市薬師町)
演目
一、大和楽「舞」
流れる水に写る雲
変幻自在 風となる
花の紫 葉の緑
舞は命を輝かせ
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大和楽一文字舞踊の中の一つで、若獅子が深山をかけめぐり、生きとし生ける幸を祈り、舞う舞踊となっております。
二、大和楽「田植」
水温む五月の空も晴れ渡り
小田の手弱女 手に早苗
拍子揃えて唄面白く植えわたす
菅笠に夕日は沈み清々と
いつか早苗に 宿る露
拍子揃えて唄面白く田草とる
勤しみの力に実る秋の田を
黄金浪うつ 長月に
拍子揃えて唄面白く刈りわたす
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この曲の作詞並びに作曲は大和楽の創始者、大倉喜七郎氏によるもので、昭和十二年二月の作品です。
唄の構成は、本来六番まであり、唄のメロディーは各コーラスとも同じでありますが、三味線の調子が本調子、二上り、三下り、六下り、一下り低音という具合に本調子の本手に加え、六重奏にしてあり、本調子の本手を助ける替手の変化がよくマッチしています。
曲の内容は、春、菅の笠をかぶった娘達が唄を歌いながら、早苗を植え始め、梅雨時期が過ぎ、田草取りをし、やがて秋風の頃、黄金色に育った稲を刈るまでの田舎の風景を唄ったものです。
三、小唄 春・秋
笠森おせん
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鐘一つ売れぬ日も無し江戸の春
花の噂の高さより土の団子の願事を
かけた渋茶のおせん茶屋
あたしや見られてはずかしい
掛行燈に燈を入れる
入相桜ほんのりと白きうなじの立ち姿
春信えがく一枚絵
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美人画で有名な浮世絵師、鈴木春信が描いた、おせん茶屋を舞子が愛らしくしっとりと踊ります。
神田祭
きおい肌だよ神田で育ちや
わけて祭りのはで好み
派手なようでもすっきりと
足並み揃えて練り出す花山車
オー エンヤリョー
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江戸の神田明神のお祭りの風情を、江戸の花と華やかに舞う舞子の踊りでございます。
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